法ほう律りつで飲いん酒しゅが許ゆるされている場ば合あい，聖せい書しょは適てき度どにお酒さけを飲のむことを悪わるいこととはしていません。でも，酔よっぱらうことは禁きん止ししています。―詩し編へん 104:15。コリント第だい一いち 6:10。

 では，法ほう律りつや両りょう親しんが禁きん止ししているのに，お酒さけを飲のむよう圧あつ力りょくをかけられたら，どうしたらいいでしょうか。

•  飲いん酒しゅ後ごのことを考かんがえる

•  決けつ意いする

•  若わか者もののコメント

 場ばを盛もり上あげるのにお酒さけは欠かかせないと思おもっている友ともだちもいるでしょう。でも，飲のんだ後あとにどんなことが起おこりそうですか。

•  法ほう的てきなペナルティー: 住すむところによって異ことなりますが，飲いん酒しゅが違い法ほうである場ば合あいには，罰ばっ金きんが科かせられ，罪つみに問とわれ，運うん転てん免めん許きょ証しょうを取とり消けされることがあります。社しゃ会かい奉ほう仕し活かつ動どうや懲ちょう役えきが科かされることもあります。―ローマ 13:3。

•  評ひょう判ばんに傷きずがつく: お酒さけは抑よく制せい力りょくを弱よわめます。そのような状じょう況きょう下かでは，後こう悔かいすることを言いったり行おこなったりしやすいものです。（箴しん言げん 23:31-33）今いまはソーシャルメディアがあるので，自じ分ぶんの行こう動どうによって評ひょう判ばんが傷きずつき，それがずっと残のこってしまうかもしれません。

•  警けい戒かい心しんが弱よわまる: お酒さけを飲のむと，身しん体たい的てき，性せい的てきな暴ぼう力りょくの被ひ害がいに遭あいやすくなります。また，他たの人ひとに流ながされやすくなり，危き険けんで違い法ほうな行こう動どうをしてしまうかもしれません。

•  依い存ぞん症しょう: 研けん究きゅうによると，飲いん酒しゅを始はじめる年ねん齢れいが低ひくいほど，依い存ぞん症しょうになる可か能のう性せいが高たかくなります。ストレスや孤こ独どく感かん，退たい屈くつさから逃のがれるためにお酒さけを飲のむようになり，その悪あく循じゅん環かんから抜ぬけ出だせなくなります。

•  死し: 最さい近きん，米べい国こくでは，飲いん酒しゅ運うん転ころが原げん因いんで52分ぶんに1人ひとりが亡なくなっています。ある5年ねん間かんでは，飲いん酒しゅ運うん転てんによる衝しょう突とつ事じ故こで毎まい年とし1500人にんを超こえる21歳さい未み満まんの若わか者ものが死し亡ぼうしました。あなた自じ身しんはお酒さけを飲のんでいないとしても，飲のんだ人ひとが運うん転てんする車くるまに乗のるのは非ひ常じょうに危き険けんです。

 自じ分ぶんがどうするか前まえもって決けっ定ていしておくなら，よくない飲いん酒しゅによって，危き険けんな目めに遭あったり悲ひ惨さんな結けっ果かになったりすることを避さけられます。

 聖せい書しょの原げん則そく: 「災わざわいを見みて身みを隠かくす者ものは明めい敏びんである」。（箴しん言げん 22:3）十じゅう分ぶんな集しゅう中ちゅう力りょくが必ひつ要ような活かつ動どうをする前まえに，お酒さけを飲のむのは愚おろかなことです。例たとえば，車くるまを運うん転てんする前まえにお酒さけを飲のむことが一いっ切さい禁きん止しされている国くにもあります。

 決けつ意い: 「お酒さけを飲のむのは，法ほう律りつで許ゆるされている年ねん齢れいになってからにする。よくない状じょう況きょうでは飲のまない」。

 聖せい書しょの原げん則そく: 「その者ものに従したがうがゆえにその奴ど隷れいとな」る。（ローマ 6:16）友ともだちが飲のんでいるから，という理り由ゆうで自じ分ぶんもお酒さけを飲のむとしたら，ほかの人ひとにコントロールされていることになります。退たい屈くつさやストレスから逃のがれるためにお酒さけを飲のんでいるとしたら，問もん題だいを解かい決けつするのに必ひつ要ようなスキルを身みに着つけることはできません。

 決けつ意い: 「友ともだちの圧あつ力りょくに負まけて飲のんだりはしない」。

 聖せい書しょの原げん則そく: 「多た量りょうに飲のむ者もの……の仲なか間まに加くわわってはならない」。（箴しん言げん 23:20）悪わるい友ともだちといると，決けつ意いは徐じょ々じょに弱よわまることがあります。お酒さけを誤ご用ようする人ひとと一いっ緒しょにいるなら，危あぶない場ば所しょに自じ分ぶんの身みを置おいていることになります。

 決けつ意い: 「お酒さけを誤ご用ようする人ひとと親したしくしすぎない」。