聖せい書しょを開ひらくと，文も字じばっかりだと思おもうかもしれません。でも，読よむのは無む理りだなんて考かんがえないようにしましょう。聖せい書しょはごちそうがたくさん並ならんでいる食たべ放ほう題だいのレストランのようです。そこにあるものを全ぜん部ぶ食たべるのは無む理りですが，おいしそうなものを選えらんで食たべることはできます。

 聖せい書しょの“ごちそう”を味あじわって力ちからをもらうには，読よんでいることに集しゅう中ちゅうする必ひつ要ようがあります。この記き事じはそうするのに役やく立だちます。

この記き事じのコンテンツ

•  読よんでいる内ない容ように集しゅう中ちゅうするといいのはなぜ？

•  自じ分ぶんを磨みがく聖せい書しょの読よみ方かたとは？

•  若わか者もののコメント

 聖せい書しょをしっかりと読よめば読よむほど，そこから力ちからをたくさんもらえます。例たとえで考かんがえてみましょう。お湯ゆの入はいったカップにティーバッグを数すう回かい浸ひたすだけでも，多た少しょうの風ふう味みは味あじわえます。でも少すこし長ながめに浸ひたしておけば，もっとおいしいお茶ちゃが飲のめます。

 聖せい書しょを読よむときにも同おなじことが言いえます。さっと読よむのではなく，心こころに染しみ渡わたるようにじっくりと読よみましょう。詩し編へん 119編へんの作さく者しゃはそうしました。神かみの律りっ法ぽうについて「一いち日にち中じゅうじっくり考かんがえる」と言いっています。（詩し編へん 119:97）

 もちろんこれは，四し六ろく時じ中ちゅうずっと聖せい書しょを読よんで考かんがえ続つづけないといけないということではありません。大だい事じなのは，神かみの言こと葉ばを考かんがえる時じ間かんをきちんと取とることです。詩し編へん作さく者しゃはそうしたので，良よい決けっ定ていをすることができました。（詩し編へん 119:98-100）

 「母ははがこんなふうに言いってくれました。『1週しゅう間かんは7日かあって，自じ分ぶんのことをいろいろできるよね。それなら，エホバのためにも時じ間かんを取とるのは大たい切せつじゃないかしら』」。メラニー

 聖せい書しょの言こと葉ばについてじっくり考かんがえると，良よい判はん断だんができるようになります。例たとえば，どんな人ひとと友とも達だちになるといいか，悪わるいことをするよう誘さそわれたときにどうしたらいいか，などが分わかります。

•    予よ定ていを立たてる。10代だいのジュリアはこう言いいます。「聖せい書しょを読よむことを毎まい日にちの習しゅう慣かんにするといいです。聖せい書しょのどの部ぶ分ぶんを，いつどこで読よむかを決きめておきます」。

•    環かん境きょうを整ととのえる。ジャンナはこう言いいます。「静しずかな場ば所しょで読よむといいです。それから，いつ聖せい書しょを読よむことにしているのか家か族ぞくに伝つたえておくと，みんな邪じゃ魔ましないようにしてくれます」。

   もしスマホやタブレットで聖せい書しょを読よんでいるなら，通つう知ちを全すべてオフにしておきましょう。印いん刷さつ版ばんで読よむこともできます。ある調ちょう査さによると，本ほんを印いん刷さつ版ばんで読よんだ方ほうが内ない容ようをよく理り解かいできます。逆ぎゃくに，デジタル版ばんで読よむと集しゅう中ちゅうするのが難むずかしいことがあります。

   「スマホやタブレットで読よんでいると気きが散ちることがよくあります。通つう知ちが来きたり，電でん池ちが切きれたり，ネットの接せつ続ぞくが悪わるくなったりします。印いん刷さつ版ばんだとそんなことはありません。十じゅう分ぶんな光ひかりさえあれば，ほかのことは何なにも気きにしなくていいんです」。エレナ

•    読よむ前まえに祈いのる。これから読よむことを理り解かいして記き憶おくにとどめ，役やく立だてられるように助たすけてください，とエホバに祈いのりましょう。（ヤコブ 1:5）

   そのように祈いのったなら，自じ分ぶんにできることをやってみましょう。読よんだところを調ちょう査さします。JW Libraryアプリやオンラインで聖せい書しょを読よんでいるなら，節せつ番ばん号ごうを押おして，関かん連れんする資し料りょうを読よむことができます。

•   読よんだことについて考かんがえる。こんなふうに考かんがえてみましょう。ここからエホバについてどんなことが分わかるだろうか。どんなところを見み習ならいたいだろうか。（エフェソス 5:1）読よんだことを自じ分ぶんの生せい活かつにどう生いかせるだろうか。（詩し編へん 119:105）ほかの人ひとを助たすけるのに役やく立だつヒントがあるだろうか。（ローマ 1:11）

   さらに，読よんだ内ない容ようが聖せい書しょのテーマとどう関かん係けいしているだろうか，と考かんがえることは特とくに大たい切せつです。創そう世せい記きから「啓けい示じ」の書しょまで，聖せい書しょ全ぜん体たいが1つのテーマでつながっているからです。そのテーマとは，エホバが天てんの王おう国こくを使つかって自じ分ぶんの名な前まえを神しん聖せいなものとすること，エホバこそ統とう治ちする正せい当とうな権けん利りを持もっていて，その統とう治ちが最さい善ぜんだと証しょう明めいすることです。