テロが起おきると，次つぎのように思おもうかもしれません。「神かみも仏ぼとけもないのか。どうしてこういうことが起おきるのか。テロ aがなくなる時ときは来くるのだろうか。テロにおびえながら生いきていかないといけないのか」。こうした疑ぎ問もんに対たいする納なっ得とくのいく答こたえが聖せい書しょにあります。

 聖せい書しょによれば，います。聖せい書しょの神かみは暴ぼう力りょくやテロを憎にくんでいます。（詩し編へん 11:5。格かく言げん 6:16，17）神かみの子こイエスも，弟で子したちが暴ぼう力りょくに訴うったえた時とき，そうしてはいけないと言いいました。（マタイ 26:50–52）神かみの名なの下もとにテロを行おこなう人ひとたちもいますが，神かみはそうした行こう動どうを認みとめてはいません。そういう人ひとたちの祈いのりを聞きくこともありません。（イザヤ 1:15）

 神かみは苦くるしんでいる人ひとたち全すべてを深ふかく気き遣づかっています。テロでひどい目めに遭あった人ひとたちについても胸むねを痛いためています。（詩し編へん 31:7。ペテロ第だい一いち 5:7）聖せい書しょによると，神かみはやがてあらゆる暴ぼう力りょくをなくします。（イザヤ 60:18）

 聖せい書しょには，テロのそもそもの原げん因いんについてこう書かかれています。「これまでずっと，人ひとは人ひとを支し配はいし，人ひとに害がいを及およぼしてきた」。（伝でん道どうの書しょ 8:9）歴れき史しを通つうじて，力ちからのある人ひとたちが他た者しゃを威い圧あつするために暴ぼう力りょくに訴うったえてきました。圧あっ迫ぱくを受うけた人ひとたちがテロ行こう為いによって反はん撃げきするということも多た々たあります。（伝でん道どうの書しょ 7:7）

 神かみは，暴ぼう力りょくをなくして，恐おそれる必ひつ要ようがないようにし，地ち球きゅう全ぜん体たいを平へい和わにする，と約やく束そくしています。（イザヤ 32:18。ミカ 4:3，4）

•   神かみはテロの根こん本ぽん原げん因いんを取とり除のぞく。神かみは，人ひとが人ひとを支し配はいしている状じょう況きょうを変かえ，自じ分ぶんの政せい府ふが世せ界かいを治おさめるようにします。その政せい府ふの王おうであるイエス･キリストは，全すべての人ひとを公こう平へいに扱あつかい，抑よく圧あつや暴ぼう力りょくをなくします。（詩し編へん 72:2，14）近ちかい将しょう来らい，テロを行おこなう人ひとはいなくなり，皆みなが「豊ゆたかな平へい和わをこの上うえなく喜よろこぶ」ことになります。（詩し編へん 37:10，11）

•   神かみはテロによる被ひ害がいを帳ちょう消けしにする。神かみは，テロの被ひ害がいを受うけた人ひとたちを癒いやします。けがやトラウマを全すべて治なおします。（イザヤ 65:17。啓けい示じ 21:3，4）亡なくなった人ひとたちを生いき返かえらせるとも約やく束そくしています。その人ひとたちは平へい和わな地ち球きゅうで再ふたたび暮くらせるようになるのです。（ヨハネ 5:28，29）

 聖せい書しょを調しらべると，神かみが間まもなく行こう動どうすることを確かく信しんできます。しかし，「神かみがいるなら，テロなんてとっくになくなっていてもいいはずだ」と思おもうかもしれません。神かみがまだ暴ぼう力りょくをなくしていない理り由ゆうについては，「神かみはなぜ苦くるしみを許ゆるしておられるのですか」というビデオをご覧らんください。