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Albert Wright/iStock via Getty Images

だれかが設計?

クサムラツカツクリの巣

クサムラツカツクリの巣

 クサムラツカツクリは,オーストラリアなんないりくせいそくしているとりです。このとりなかおんを34ぜんたもちます。なんげつものあいだ,どうやってひるよるおなおんたもつのでしょうか。

 まいとしふゆになると,クサムラツカツクリははば3メートル,ふかさ1メートルほどのあなります。おすくさなどをあつめ,あななかげていきます。そのつかふゆわりごろにあめによって湿しめったあとおすさんらんようあなり,つかぜんたいすなじりのつちおおいます。やがてつかなかなどがはっこうしてねつはじめ,てんねんのふらんがります。

クサムラツカツクリはたまご(A)をふさせるために,たいようねつよう(B)はっこうねつようする。つかおおつち(C)あつさを調ちょうせつすることにより,なんげつものあいだたまごまわりのおんを34ぜんたもつ。そのためにたいりょうつちあしでかいて,どかしたりもどしたりする。(D)

 めすたまごみにるたびに,おすさんらんようあなおおっているつちをどけます。そして,さんらんわるとすぐにつかをまたつちおおいます。めすは9がつから2がつにかけてさいこうで35たまごみます。 a

 クサムラツカツクリはたびたびくちばしをつかみ,なかおんはかります。そして,せつわせておすつかくわえます。たとえば,のようなことをします。

  •   はるには,ようはっこうねつによってなかおんがりぎないように,たまごうえにあるつちをどかしてねつがします。そのえたつちたまごうえもどします。

  •   なつには,たまごたいようねつからまもるために,つかうえにさらにつちります。そしてまいにちあさはやく,ったつちをどかし,つちえてからもともどします。

  •   あきにはようはっこうがほぼわってねつよわまるので,にっちゅうつちをほとんどぜんどかし,にっこうによってたまごつちあたためられるようにします。それから,あたたまったつちつかうえもどし,よるあいだなかおんたもたれるようにします。

 おすまいにちへいきん5かんじょうはたらきます。1にちうごかすつちりょうべ850キロにのぼります。そうやってまいにちつちうごかすことで,つかつちかたまってしまうのをふせぐこともできます。そのおかげで,たまごからかえったひなはつちをかきけててくることができます。

 クサムラツカツクリがうえつちをかきしているようをごらんください。

 どうおもわれますか なかおんいっていたもつクサムラツカツクリののうりょくは,しんによるものでしょうか。それとも,だれかがせっけいしたのでしょうか。

a たまごは7しゅうかんから8しゅうかんかけてふするので,つかれは4がつまでつづきます。